かぞえ / 五
おびとき
帯解
七歳
着物の紐をやめて、帯を結ぶ。ほどけないように、自分で。
この曲は、まだ鳴っていません。
詞
帯解
輪をつくって もう一度くぐらせて
指が覚えるまで ほどけ続けた
うしろに人の気配があって
それでも触れてこない
目を閉じると
何も見えないのは当たり前で
それでも手を伸ばした先は
昨日よりも明るかった
うまく結べた日のことを
たぶん誰も見ていない
それでいいのだと
今なら思う
——この先は、まだ
覚書
紐は誰かに結んでもらうもので、帯は自分で結ぶもの。この一曲だけ、ずっと手つきの話をしている。
音信
他の歳へ