かぞえ 十二

はくじゅ

白寿

九十九歳

「百」から「一」を引くと「白」になる。ひとつ足りないまま、色が抜けていく。

この曲は、まだ鳴っていません。

字解

白寿

九十九歳

百から一画を取ると白
ひとつ足りない歳

TAP — とめる

白寿はくじゅ

雨の音が遠くなった

耳のせいだと笑われる

それでもまだ聞こえるものがある

きみが名前を呼んだときの

 

百から一を引くと白になる

足りないぶんだけ色が抜けるらしい

抜けたぶんだけ軽くなって

今日はずいぶんよく晴れている

 

七日かけてもらった名前を

そろそろ返しにいこうと思う

覚書

百から一を引くと白になる。足りないことを、色が抜けたと言い換えたのがうまいと思う。最後の曲はここに置くしかなかった。

音信

他の歳へ