かぞえ / 十
かんれき
還暦
六十一歳
干支が一巡し、暦が還る。この歳は三度目の厄年でもある。祝いと厄が、同じ日に重なる。
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詞
還暦
赤いものを着せられて
似合わないと笑っている
生まれた日と同じ暦に
六十年かけて戻る
祝う席で厄を払う
めでたいのか こわいのか
どちらの顔もして
その日を過ごす
戻ってきたというより
一周ぶん減っている
同じところに立って
見えるものだけが違う
——この先は、まだ
覚書
六十年かけて、生まれた日の暦に戻ってくる。戻ったことを祝う一方で、この歳は厄年でもある。同じ日に両方が来る。
音信
他の歳へ